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2003/12/3

アパマンショップネットワーク第5回全国大会

 昨日は、表題の大会があり、私と二人の社員が参加しました。冒頭に小出義雄(佐倉アスリートクラブ監督)氏の基調講演がありました。「私はこのような講演より、運動公園が好きです」と、のっけから冗談で会場をひきつけます。

 小出さんは高校から社会人まで、女子マラソン界に異端児として存在したようです。特に社会人企業の監督としては、「常勝」が義務づけられます。勝たなければ、存在が否定される状況の中で、有森裕子や高橋尚子を作りました。

 高橋がオリンピックで、金メダルを取りたいと言い出した。その目的のために、逆算して「勝つためのスケジュール」を作り上げ、高橋選手にそれを実践させたそうです。要するに、必要なのはまず「目標」であり、どこを目指すかでやることが全く違うという話です。

 また指導者としての自覚につても、たとえの話としてこんなのがありました。大学の監督時代に、社会人としてスタートを切ることが内定している学生の中で、卒業単位が少し足りない学生がいました。このままでは、社会人チームと学校の関係もそこなわれ、せっかくの素質を持ったアスリートを無駄にしてしまうと考えた小出監督は、その学生の父親と夕方から飲んで、夜中の12時をすぎた頃に、その担当教授の家へ行ったそうです。「電報です」と戸をがんがん叩き、教授が起きてくるまでやったそうです。それも雨の中、季節は冬ですが、いっぱい飲んでいるもので寒くはなかったようですが、担当教授にただ深々と頭を下げたそうです。もちろん父親は名乗っているし、陸上部の監督がきたので、担当教授は、誰の赤点で来たのかは、たちどころに理解し、二人に理解を示したそうです。小出監督はのんべーだということはよくわかりました。