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2003/11/28

業界の苦労人

 われわれの属する宅地建物取引業(法律上不動産業はすべて宅地建物取引業と称する)者は、中小零細業者が多いもので、社団法人宅地建物取引業協会と、社団法人宅地建物取引業保証協会の表裏一体の2つの組織で構成されています。業協会は全宅連傘下が12万余社、全日傘下が確かではありませんが2〜3万社あるように聞いております。
 一方宅地建物取引業保証協会は、苦情・弁済・研修業務をしていますが、その花形は弁済業務です。恥ずかしながらわれわれ中小零細企業は、お客様の預かり金などを着服したり、倒産したりで、不測の迷惑をかけてはいけないということで、供託を義務付けられています。法的には1,000万円ですが、この保証協会へ加入すれば(厳しい入会審査があります)、本店60万円支店30万円ですみます。非常にありがたい制度です。
 一昨日、全宅保証の弁済業務委員長にお会いしました。鳥居八十彦さんと言って愛知県の宅建業者さんです。最低月二回東京と大阪で、委員会を開催しているそうです。それでも7月は月4回の開催になったそうです。
 各県からの申請を受理して、規約に照らし合わせて支払いを決める。もっともストレスのかかる仕事です。それを当て職でやらなければならないとは、まさに業界の苦労人ですね。
 このような努力をしながら、業界も自己浄化に努めています。不動産に関するご相談は、ハトのマークの宅地建物取引業者へどうぞ。