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2003/10/26

佐渡は雄大な空間

 初めて新潟県佐渡が島へ渡りました。これまで数回挑戦しても、叶わぬ片思いであった、佐渡島へまずはフェリーで渡りました。2時間半の渡航時間です。船は、2万トン近くの規模で、久しく見ることがなかった瀬戸内海クルージングを思い出す船影でした。
 佐渡は道が狭いほかは、思っていた以上に雄大でした。地平線の彼方に沈む夕日は、その瞬間「じゅーう」と音がするくらい大きくて身近で、明日への希望と勇気が生まれる心の象徴のようでした。またこの美しい島から、ある日突然と拉致された曽我ひとみさん親子を思うと、日本国民として、あってはならないことだと無性に腹立たしい思いです。
 私は昔から夕日が好きでした。夕日を眺めていると、もう一人の自分がどこからか出てくるのです。そして彼が言うのです。「のぶひろ、お前もなかなかよくやっているよ。しかし、明日は今日よりもっとうまくやれよ」と囁くのです。
 男は常にもう一人の自分を持って、それでがんばっているのだと思います。それが野口英生の母「シカ」さんの偶像だったり、智恵子抄の智恵子だったり人それぞれ「もう一人の自分」は違うのだけど、佐渡島にもそれはありました。
 佐渡で一泊して、限られた「佐渡」見学で、不謹慎でしたがそそくさと昼過ぎ、両津港からジェットホイルで新潟に帰ってきました。わずか1時間でした。その距離78`b、時速80`で海面を走るこの船は、本当に速い。
 お台場の不審船の収蔵船は、たしかこの時速80`だっと思います。こんな速度で走られたら、追い付けというのは、それは酷だ。

上は妻のいる海岸線で、下はいない海岸線です。しかし、本人は一緒に高松へ
帰ってきました。