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2003/10/9

不動産の証券化セミナー第2講

 不動産の流動化が、「不動産を使った経営効率の向上」強いては、景気回復に貢献するとして、大きくは「J-RIET」ジェ−リートと呼ばれる、三井住友不動産等が取り組む大型不動産投資が話題に上っています。「不動産を活用した攻めのオフバランス」とか言う深夜経済番組のコマーシャルもあります。
 これではわれわれのビジネスにはならないので、このセミナーでは、具体的に地方でも取り組める、「不動産の証券化」について熱く語られています。
 内容的には、匿名組合契約方式「オークションファンド」や開発型不動産証券化、特定目的会社SPCによる証券化などがあるようですが、どれもこれも「ハイリスク」と言いながら、「主催者」の信用が大きな募集のポイントであり、そのため「主催者」の責任が、ほとんど無限責任的になっているように感じました。個人のつまり経営者の信用が担保だから、運営損は出せないという構図です。
 また最後の報告でありました資金調達方法、「少人数私募債」もこれも経営者の信用だけです。わが社も3年前に、私募債を発行して、3年間の約束金利5%の支払いと、先月元金の払い戻しを完了しました。講師の末永照雄さんは、賃貸管理会社だから出来る資金調達と言われていましたが、この直接金融手法は、若い経営者を中心に、これまでの常識を覆す資金調達法として、注目を浴びています。
 こうして不動産をみますと、値上がり益を求めた「キャピタルゲイン」から、賃料等の原資から配当益を求める「インカムゲイン」志向へ、不動産への期待が変わっているように思います。「不動産」だからいけないのですね、「動産(動く不動産)」へしなければ。

いつも楽しそうに語る、株式会社アミツクスの会長末永照雄さんです。