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2003/9/30
同友会大学第6講 おいしさの科学とその周辺

  山野善正氏は「おいしさの科学研究所」の所長であり、その前は香川大学農学部部長でした。山野氏の主張する「国産国消」は、日本人の伝統に結びついた食生活が、健全で心豊かな人間性を育み育てる基本であることを証明している言葉だと思います。

冒頭「あなたは信じますか」というシートで、心地よい音楽はバラの花を綺麗にするとか、調子のよいメロディーはトマトを甘くするとか、おいしい食は魅力的な人を育むとか書いていました。私はこれらは、言い当てていると思います。3つ目の魅力的な人は、ある種の残念さと、複雑な心境ですが、一般的にはこれもあたっていると思います。

また、基本的な味覚機能は出生時に備わっていて、三歳頃から高次の味覚機能は完成していくが、その程度は個人差があり、いかなる食経験を積んだかに依存するとも言われた。これも目から鱗の心境になりました。

さらに驚くことは、健康によくない三白食品を念のために書いておきます。まず糖白食品ですが、これは白米です。玄米でないとだめです。二つ目は白砂糖、三つ目は精製塩です。経営に成功するためには、いい食品を摂取することのようです。