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2003/9/19

四苦八苦(煩悩の世界)

 中村タキの葬儀の後の初七日の説教の中で、住職は「四苦八苦」のお話しをされた。少しはメモしたが、全容が分からず、インターネットを覗いてみました。

広辞林を紐解くと、四苦八苦とは「@、四苦(しく)と愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとっく)、五陰盛苦(ごおんじょうく)。A、非常なくるしみ」と記載されています。

四苦とは、生きているというだけで必然的に味わう、生苦(しょうく)⇒生まれる苦しみ。老苦(ろうく)⇒老いる苦しみ。病苦(びょうく)⇒病気になる苦しみ。死苦(しく)⇒死ぬ苦しみを指します。

そして、さきほどの、愛する者との別れる苦しみ(愛別離苦)、いやなものにつきあわなければいけない苦しみ(怨憎絵苦)、ほしいものが手に入らない苦しみ(求不得苦)、心身バラバラでさかんである苦しみ(五陰盛苦)を加えて四苦八苦と言います。

しかし、人それぞれ同じ事象に対して受け止め方、感じ方が違います。また、同じ言葉でも様々な使い方がされています。この言葉のについても例外ではありません。「受験勉強に四苦八苦している。」「借金の返済に四苦八苦している。」「彼女につきまとわれ四苦八苦している。」など、気軽に使われている傾向があります。このような使い方から思うことは、同じ四苦八苦でも切羽詰まったもの、そうでなく、半分は楽しんでいる四苦八苦もあるのではないでしょうか。

http://homepage2.nifty.com/manisanikouji/09-02sikuhakku_page.htm