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2003/9/3

流通市場の近未来

同友会大学の第3項は「流通市場の近未来」という実にうまいネーミングの、「アメリカ流通最新事例に学ぶ」永峰茂先生の講義でした。
 例によってスライドを交えての実例談は、迫力があるし、聞く者見る者を圧倒します。特にアメリカの真似をする、カンニングするという表現に、先生の奥深さをあらためて強く感じました。

講義内容では、アメリカを視察して、その中から大いに学び、参考にするのだが、日本人の悪いところは、同業の店舗や商品には強い関心を示すが、異業種店舗や日本では販売が出来ない商品は、そうそうに見切って、関心を示さない。大切なのは、この店、その経営者の経営コンセプトであるのにそれに気づかず、「こんな商品は日本では売れないよ」と見きってしまう。

これからのお客様が、何を求めているかを真剣に考えて、これまでの経済大国日本の営々と続けてきたメーカーマーケティングをやめて、生活大国を目指す流通マーケティングへ脱皮することが、ものを売ることの原点になると聞きました。


香川大学経済学部講師 永峰 茂氏