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2003/8/9

平成15年8月・10号台風遭遇

 10号台風の影響が、「雨台風」で、各地に被害を及ぼしているように報道されています。
 私は東京にいました。正確には朝の便で東京へ行きました。帰り便が8日のJAS399羽田18:55発でした。当然欠航です。明日9日の予約はほぼ満席、キャンセル待ちの状態では9日中に帰れるかどうか分からないとの判断で、今日急ぎます。
 そこで東海道山陽新幹線に乗車することにしました。ここでも一つの判断がありました。新橋駅の「みどりの窓口」は超満員です。長蛇の列で、どうしょうもない状態。現在13時頃。
汐留地区へ向かう連絡通路の近くにあった日本旅行の店に入りました。二人だけの仕事をしているのかしていないのか、定かでないような狭い窓口ですが、コンビュータがあります。結果ここで新幹線の指定席をゲットしました。残り3席とかで彼らは悦に入っています。でもありがたいことです。この段階で399便の欠航は確認できませんでした。電話はどれも繋がりません。弊社本店の総務に頼むことにしました。これからセミナー受講です。結果は携帯電話メールで頼むと言って。結果はやはりコンピュータ情報のようです。今日はノートパソコンがありません。この段階で、東京駅17時30分過ぎの「ひかり」に乗車することが決定しました。
 本日のセミナー会場は、東京駅八重洲中央口から徒歩5分の所です。先に帰る詫びを言って、早々に東京駅へ向かいました。「みどりの窓口」や乗車券販売所の前は、長蛇の列。その間を横断し、発車ホームへと急ぎます。東京からの接続は、途中いくつかの駅に停車して、終点の岡山まで行きます。この列車は岡山止まりです。指定席を買う段階で、もう「ひかり」より早い「のぞみ」の空席はありませんでした。また四国連絡「マリンライナー」の指定席も販売中止でした。やばいことは今朝から予想しています。今日は無傷でどこまで帰るかが勝負です。岡山に到着したのが、21時30分頃。遅延はありませんでした。大したものです。中国輸出反対です。この件は後日詳述します。
 しかしながら、四国接続便はどの線も、運休でした。駅員に見通しを聞くと、明日の始発からは正常化できるでしょうとつれない返事。実は私は過去に2度台風に遭遇して、岡山側で身動きが取れなくなった記憶があります。
 今から25年ぐらい前でしょうか。国鉄宇高連絡船の時代です。岡山県の最南端宇野港で、港を出る船が最後だと言われ、台風通過までの停戦勧告。宇野の旅館に泊まり、ぼったくられた記憶があります。それでも運が良いのですよ。先に出た船は、高松港沖で6時間漂っていたそうです。ゲロゲロいいながら。そして2度目は、今から7〜8年前ですか、長男が大阪から帰省するのに、岡山駅で「マリンライナー」が止まったと電話が入り、妻の脅しで、しかたなく瀬戸大橋高速道路を北上したのを覚えています。隣に乗った妻は、「私があの子を助けてやらんと」と必死の形相。母親パワーを感じました。意を決して出発したもののハンドルは取られるし、行ったが最後帰りは捕まるような気がしました。結果はJRをあきらめて最後のバスに乗った長男の勝ちで、途中ですれ違ったバスに乗って彼はウハウハでした。もちろん携帯電話のない頃の話しです。

 この2回の経験で私は、台風の通過に伴って、直ちに臨時便が瀬戸大橋を渡ると考えていました。2回ともそうでしたから。だから、岡山市内のホテルに移動せずに、JRが用意してくれた、「列車ホテル」を利用しました。料金はタダ、パン・ジュース付き。なにせ列車内だから乗り遅れがないし・・・。
 一番列車は翌日の定時1番列車の5時半過ぎでした。8時間の戦いでした。傷つきました。写真は朝1便に超満員で並ぶ乗車客です。
 おかげでマリンランナーは途中の心配をよそに、立ち止まることもなく、6時半頃、高松駅に到着しました。外へ出るとまだ風か強かったのに驚きました。
 今日の川柳「橋が出来て つながるのは 正常時」無念残念。松野誠寛