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2003/7/2

半夏生でもうどんを食べる

 今日は「半夏生はんげしょう」ですね。讃岐では、田植えが終わりほっとした時期というわけで、うどんを食べる習わしがあります。その昔、讃岐の田植えは、部落民みんなでやっていました。水が入りやすい田から順番に植え付けるわけで、誰の田んぼが優先というのはありませんでした。従って、その部落(地区)の田植えには、1週間は十分かかっていました。この間は当然婦人も苗運びから、植え付けまで全てやります。だから食事は簡単に用意が出来るものが重宝されました。これがうどんですね。
 何度も小欄で書きましたように、私は元めん職人です。私の役は主に配達でした。その頃は60玉100玉が一軒に配達するロットでした。うどんは今でもそうですが、せいろ(おじゅうと呼んでいました)の中に、20玉(4列×5玉)入っています。従って100玉となると、5段重ねで自転車で行く訳です。こういう語りを始めると、加ト吉の加藤会長になった雰囲気ですね。
 要するに讃岐の人は、田植え期間中にうどんを食べて、一服する半夏にもうどんを食べる訳ですよ。