目次
2003/6/24

四角いスイカ

 「スイカは丸いもの」という常識を、「四角いスイカ」で挑戦する生産者グループがある。香川県農協善通寺支部西瓜(すいか)部会。何と20年以上前から続けて、地域の特産物にしたもの。同支部で四角いスイカ生産農家は8戸。その中心になっているのが、開発者の「山下喬さん(80)。スイカ部会長です。「冷蔵庫にも入れやすい、斜めに切れば三角形となり食べやすい。四角いスイカが出来れば、生産農家も食べていける」との思いから開発したもの。近年の卸売価格は1個1万円前後。しかし、安定生産は難しく、6〜7割しか商品化できないという。それでも今年の生産量予定は700個。「保存状態がよければ1年間は持つ」と生産者は胸を張る。昨年は初めてカナダやクウェート、中国などへ輸出した。その名前は「スクエア・ウオーターメロン」と呼ばれ、今年も注文が殺到しているようです。このように注目される中、製造方法についての問い合わせも多く、8軒農家は、特許を申請中のようである。ただしこのスイカ、今のところ観賞用で食べてはあまり美味しくないようです。