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2003/6/7

香川新世紀交通システム

 参議院議員「山内としお」氏をはげます会が、昨日全日空ホテルクレメント高松で開催されました。これまでの励ます会に、標題の新交通システムの紹介が、元国鉄マンの「鬼頭誠」氏からされた。これがなかなか面白いもので、少し書いてみます。
 すでに新システムを香川県に導入すると仮定して、具体的な計画がなされている。それによれば、「鉄道の高速・定時輸送と自動車の目的地直行の利便性を共に有する、21世紀の新しい交通システム」と題され、車両は、高性能情報制御機能を有するエコバスで、環境に優しく、安全・定時運行を行う。
 主要専用走行路(新設高架路)では、個々の車両が、ITS等を用い、鉄道のような高速隊列走行を行う。これはGISセンサー、衝突制御センサーなどを組み合わせ、あたかも各車両が連結されているかのごとき走行を可能にしている。
 さらに一般道では、市役所・病院・大学・商店街等へ、乗り換えなしで直接運行できる利便性の高いシステム。従って、駅周辺の点的発展だけでなく、面的な効果が期待できる。
 運行計画によれば、主要専用走行路は60キロメートルで、11.4キロメートルの高架を含んでいる。ラッシュ時には4分間間隔で運行し、通常時は10〜15分間隔で平均時速は30〜60`/h。この計画であれば、高松サンポート→栗林公園→仏生山7.7`、瓦町→福岡町1.7`、瓦町→木太町2.0`の合計11.4キロを鉄道と同等の輸送力を有し、定時・定刻運行が可能な高架の専用走行路とし、1`間隔を目安に10駅を設置する。残りの路線部は、現状の平面を主体とした専用走行路に改築し、一般道路へも走行する。
 この計画であれば、私が以前から提唱している、「高松サンポート」と「高松エアポート」がモノレールのような軌道車で結ばれることになり、高松空港の利便性がますます高まる。
 さらに優れた経済性を有している。利用人員は64,000人/日、車両180両、要員270人、収入は62億1000万円に対して、支出が60億円、年間2.1億円の黒字と言うから凄い。