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2003/6/4

結婚記念日
　
　恥ずかしながら、20数回目の結婚記念日です。ちょうど定休日で、差し迫ったスケジュールがなかったもので、「どこか行くか」と妻に声をかけた。「何いよん、今日は講義や」と怒った妻の返事。そうか今日は宅地建物取引主任者の受験対策ゼミの日でした。妻は、わが社の受験対策ゼミと○○のゼミの両方を受講しています。どうしても合格するのだという必死さが伝わります。これまでの半世紀、勉強をしていないもので、大苦戦しています。まず日本語が分からないと。それはそうです、瑕疵(かし)・成年後見人・心裡留保(しんりりゅうほ)・錯誤(さくご)など、普通では読むことすら叶わない日本語です。それでも毎日机に向かう姿は見ていませんが、机の方へ向かう妻の姿を見て、執念を感じます。

　夕方妹の恵三子から電話がありました。「おにいちゃん○○回目の結婚記念日おめでとう」。私が言うのもおかしいのですが、この妹は実によくできた妹で、寅さんちの桜とよく似ています。頼りない兄の届かないところを、実にベストタイミングでフォローしてくれます。それにしてもよく覚えているな。回数までも。変な関心をしている寅さん似の私です。