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2003/5/21

新型肺炎の第5弾

 こんなに連続して書く題材はこれからもないだろう。
 台湾医師が及ぼした影響は、計り知れないものがある。しかし、その全容が時間と共に公表され始めると、若い医師の軽率な行動に驚くばかりである。
 台湾医師が台湾の病院で、真性患者として隔離された情報は、実は大阪の医師に、友達の台湾の医師からの第1報だったと大阪の新聞が書いている。大阪の医師はこの疑いを保健所に届け、連絡を受けた厚生労働省が台湾に問い合わせて確認したようである。さすが日本の医師は、その重大さに敏感でした。
 一行を案内したバスの運転手も一応「シロ」と判定されて一安心であるが、この医師がバスの中で、ガイド、添乗員に続いてなぜ運転手の近くにいたのだろうか。もしかしたらこの医師が団長であったのかも知れない。26歳の医師の「ビザ」には「学生」と書かれていたようだが、若い青年らが、朝日新聞記者が台湾で質問したように、風俗嬢との接触がなかったことを祈るのみです。この一点がはっきりすれば、関西四国も、バカ騒ぎが収まるでしよう。
 同時に日本はこの際はっきり方向転換も辞さない覚悟で、発言し、行動したら良かろうと思います。中国に対して言うべきことは言う、そして製造工場の中国誘致も一考を要する。コーセーの飴会長ははっきり、製造は日本でやるべきだと言い切る。技術とコストで計る時代が確かに中国のめざましい成長を助けたが、今回のような「危機」に企業はどのようなリスクを取るかを考えるべき時代になったのではないか。物作りはやはり日本だと、物作りを知らない男が力説しています。ゼロリセットしてみたらどうでしょうか。全く中国生産をやめると考えてみる。そしてどうしても必要なものだけをピックアップしてみる。どうしても中国でしか生産できないものばかりですか。