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2003/4/10

瀬戸大橋15歳

 本州と四国をはじめて結んだ「瀬戸大橋」は、1988年4月の開通から10日でちょうど15年。思い出せば、15年前はお祭り騒ぎでした。そのぶんわれわれ庶民は、通行料のあまりの高額さに、祭り気分もどこそこ、これから先の維持費が心配でした。

 瀬戸大橋は、10年の歳月と1兆1千七百億円(当時の記憶では1兆1千三百億円と言われていたが)の巨費を投じて建設された長大な道路鉄道併用橋です。橋は一本ではなくて、北備讃大橋、南備讃大橋など確か五本の橋の連続してものの総称です。

 今でも途中の「与島」へは一般車両が降りることが出来ます。今年1/20の小欄でも書きましたが、当初の賑わいは大変なものでした。日本全国津々浦々のバスが集結している風情でした。もちろん北海道も例外ではありません。

 そうした期待と裏腹に、冒頭に書いたように、その通行料の高さと橋の維持費が問題化しています。

 地元の市長や県知事が公団や国土交通省へ掛け合って、4,100円まで下がりましたが、われわれ庶民の値段は、高くて往復5,000円です。明日の小欄に書きますが、この瀬戸大橋を利用して、新たな鉄道「フリーゲージトレイン」が走ることになります。投資はもう終わりました。回収を如何にするかが、これからの勝負です。