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2003/4/5

四国こんぴら歌舞伎きょう開幕

 第19回四国こんぴら歌舞伎大芝居が、今日から開幕です。昨日は恒例の「お練り」が参道で行われ、あいにくの雨の中、予定コースを変更して行われた。
 沿道には1万人を超える見物客が集まり、紙吹雪が散る桜のごとく随所でかけ声と共に役者ら一行200人を迎えた。
 今年が19回目で、舞台となる現存する日本最古の芝居小屋「金丸座」に関する話題がここ1ヶ月ほど盛んに誌面を賑わせている。昔(江戸時代)使われていた「仕掛け」釘跡が見つかったとかで、おそらく来年の今頃は、修復なった「金丸座」でにぎにぎしく20回の記念講演が開演されていることでしょう。今年は5日から20日までの16日間で、32回の公演が行われる。
 
 これは以前関係者から聞いた話ですが、公演自体は赤字だそうです。連日満員に近い観客を集めているようですが、費用もそこそこ掛かって、赤字は琴平町が穴埋めしているようです。公演自体は赤字でも、町内全体へ落ちる見物客のお金も大きいからという理由からだそうですが。
 これは全くの風聞ですが、こんぴら歌舞伎では、「新作もの」がかかるそうです。東京の歌舞伎座などは、これまでの作品を繰り返し演じても客は集まるが、こんぴら大芝居などの地方公演は新作でないとお客様が入らないというもの。そのための「原作料」が突出の原因の1つだそうです。