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2003/3/29

事故処理

 最近事故跡が古びた車両をよく見かけます。自動車板金塗装の関係者によれば、不景気の影響で、修理する車が減っているとのこと。そういえば高級車は余り見かけませんが、大衆車は傷跡が数カ所ある車も珍しくありません。

 自動車保険ですが、最近は「ソニー」とか「チュウリッヒ」とか、カタカナ損保も保険料が格安ですよというコマーシャルをしていますが、それはあくまでも無事故割引率が高い、つまり無事故20等級60%というような、事故率の非常に低い顧客つまり「おいしい」お客様の保険料です。この世界も二極化現象が進み、事故が多いお客様はさようなら、無事故割引の多いお客様ウエルカムです。

 従って事故があって保険に加入している場合でも、保険を利用して補修をするならば、翌年度の保険料がいっぺんにどっと上がることになります。

 このようなこともあいまって、未修理車両が多く走っているのでしょうか。
 ところで以前、ヨーロッパを観光旅行中に、車両同士の事故を見かけました。われわれの観光バスに、下り普通車が飛び込んできた感じの物損事故です。相手はうら若き女性で、犬を搭乗していました。もちろん運転手同士の会話はわかりませんが、しばらくして、何か紙に互いがサインしていました。
 あとでガイドさんに尋ねると、EU加盟国では対物事故は互いが事故証明をしあって、その場を直ちに離れてもいいようです。日本のように、警察の到着を30分近く現場で待って、事故見聞をしなければまかりならぬというシステムは、もうそろそろお払い箱にしたいものです。