目次
2003/3/1

豊島産業廃棄物処理が夏から

瀬戸内海に浮かぶ豊島(てしま)に、香川県内外の産業廃棄物が多量に放棄され、その処理施設の建設を進めていて、2003年8月から稼働することになっています。処理施設は、過去に住友精錬所があった香川県直島。素人間での早い話が、産廃を超高温炉で焼却する施設が完成したから、8月から作業が始まるというものです。

香川県はこの施設を作るために、490億円(10年間)を見込んでスタートしたのですが、ここへ来て国からの負担が決定して、おおよそ当初予算の半額、240億円で済むようです。

この直島の溶融炉は、国内はもちろん東南アジアにも類を見ない施設で、大いに注目されています。5年前、竹村健一先生は地元高松で「災いを転じて世界に誇れる環境県になれ」とアイデアを披露されていました。スタート後は、県外からのゴミも劣後的に持ち込まれ、焼却できるように県条例も改変されました。そうですよね、うまく行けば、燃やすネタが次々にいるわけで、これまで産廃の持ち込み禁止を決めていた県条例を改めざるを得なかったのです。

この一連の長期に渡る争いで、影響を受けた一人が、「真鍋武紀」香川県知事です。就任早々前任者の尻ぬぐいです。いろいろ豊島住民とも争いがありました。裁判でも和解するのに謝罪がないと、悪徳非道な人にされましたが、県行政を押しすすめる上では、鬼にでも蛇にでもならざるを得ない。それが真鍋知事のお立場であったと思います。しかし、このご苦労がまもなく結実して、世界環境ノーベル賞を頂くのでは。あったっけ。

これからこれらの施設が、世界に誇れる施設として安定操業すれば、まず今も異臭を感じる豊島へ行って、次にその処理工場のある直島へ行って、オリーブの島小豆島に宿泊して、翌日は高松市内の栗林(りつりん)公園を散歩して頂きたい。今年40周年記念を迎えるわが「高松栗林ライオンズクラブ」が花菖蒲を250本寄贈したのも見てください。