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2003/2/20
韓国地下鉄火災

何と言うことか。韓国南東部の都市で、地下鉄に乗車していた56歳の無職男が、引火物に火を付けて車内火災をおこし、140人もの犠牲者を出したと報道されている。南北朝鮮はこのところなにかと問題が多いが、この事故は、日本の狂乱教団「オウム」が引き起こした「サリン」事件以上に生々しい。サリンはそんなに日常的ではないが、ガソリン程度の引火物は日常われわれが接する怖いが必要物である。これを用いて、地下鉄の中といえば煙突のようなもののなか、煙でどうなるか、自明の理である。
また残念なことに、地下鉄の車体が非常に燃えやすい素材であったことにも、大いに驚かさせられた。
日本も地下鉄の下に地下鉄を建造して、最近開通した「大江戸線」なんかは、エスカレーターで地下へ吸い込まれる感がある。
利便さと安全性、われわれがシェアしなければならないリスクであるのか。