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2003/2/8
再生機構社長が内定

今春新設する「産業再生機構」の社長に、大和証券SMBCの清田瞭氏が内定したようだ。この聞き慣れない「産業再生機構」は、経営不振企業向け貸出し債権を、銀行から買い取って主要銀行と協力して再建を支持する新設の組織。また企業が再生可能かどうかも判断する役割を担うようだ。具体的にはまだ事例がないので定かではないが、再建中のダイエーを第1号ターゲットにしているという情報も、水面下ではまことしやかに叫ばれている。

「不良債権は処理された」と言われながら、またぞろ不良債権額が増える。このメカニズムの根元は簡単な原理です。それは「地価の下落」です。地価が下げ止まらない現状で、解消したとは言い切れないのが、悲しいかな現実です。

バブル経済がまだいけいけの頃、日本の総面積で、アメリカが買えるとか地球が買えるとか(林弘明氏の言葉)思い上がっていたことの反省と捉える一方で、土地以外のあらたな担保方法のビジネスモデルとして、土地にかわる担保を探すことが急務と思いますが。