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2003/1/21

景気回復の起爆剤は減税か公共投資か

昨日国会が開会しました。天皇陛下の入院で、皇太子殿下が天皇陛下のお言葉を代読されていました。その姿が特に印象的でした。天皇家の存在に対する私の考えについては、24日のこの日記に書こうと考えております。本題の減税か公共投資かの答えはいろいろあると思います。内閣府の「短期日本経済マクロモデル」(2001年暫定版)で、それぞれの財政政策の経済効果を見てみると、GDP1%分の政策を発動した場合の乗数効果(1年目の実質GDPの押し上げ効果)は、公共投資は1.1%、所得税減税は0.6%、法人税減税は0.5%です。この科学的数字から見ると、公共投資に軍配が上がるのですが、問題はその中身ではないでしょうか。国会議員の仕事も、この公共事業予算の地方分獲得に一喜一憂します。こんな予算編成をやめて、最初から税金を地方へ残せば、再分配という「無駄」が大いに減り、国会議員の仕事が、日本国及び日本国民の安全確保に今以上に傾注できると思うのですが。